3/31 ノアーズ・ガーデンで感じたこと
3月31日、児童心理治療施設 ノアーズ・ガーデンで、スポーツ講話とバスケ教室を行わせていただいた。

学校における交友関係や、そのほかの環境上の理由から、社会生活への適応に困難を抱える児童たちに対して、心理面の治療や生活指導を行っている施設で、今回ご一緒させていただいた時間は、自分にとってもとても大きな学びになった。施設側の案内にもある通り、今回の時間は、子どもたちにスポーツの楽しさを届けながら、「コミュニケーションの大切さ」を一緒に考える場として準備されたものだった。
そこで改めて感じたのは、やはりコミュニケーションの大切さだ。
伝えること。
受け取ること。
相手の表情を見ること。
言葉にならない部分まで感じ取ろうとすること。
当たり前のようでいて、実はどれも簡単ではない。
でも、人が人と生きていく上で、避けて通れない大事な土台なんだと思う。
今回関わらせてもらった子どもたちの中には、これまで十分に愛情を受け取ることが難しかった子もいるかもしれない。
それでも、体育館の中で見せてくれた笑顔や、何気ない会話の中から出てくる言葉、そして一生懸命にバスケットボールに向き合う姿には、心を動かされるものがあった。
うまく言葉にできない思いを抱えながらも、誰かとつながろうとしている。
楽しもうとしている。
認められようとしている。
その姿は、とてもまっすぐで、尊いものだった。
自分は普段、バスケットボールを通して子どもたちと関わっている。
でも、バスケットボールはただ技術を教えるためだけのものではないと、あらためて感じた。
パスを出すことも、声をかけることも、仲間を信じることも、失敗した相手を責めずにもう一度つながろうとすることも、全部コミュニケーションだ。
スポーツの中には、社会の中で人と関わるために大切なことがたくさん詰まっている。
だからこそ、こういう時間はすごく意味がある。
大事なのは、「うまく話せるか」だけではない。
相手を見ようとすること。
相手の立場を想像しようとすること。
うまく伝わらなくても、あきらめずに関わろうとすること。
その積み重ねが、人との関係を少しずつつくっていくのだと思う。
そしてもう一つ感じたのは、愛情は特別なことではなく、日々の関わりの中に宿るということだ。
大きな言葉じゃなくてもいい。
長い時間じゃなくてもいい。
ちゃんと見ること。
ちゃんと呼ぶこと。
ちゃんと話を聞くこと。
ちゃんと認めること。
そういう一つひとつの関わりが、「自分は大丈夫かもしれない」「自分も誰かとつながっていいのかもしれない」という安心につながっていくのだと思う。
これから社会の中で生きていく中でも、人との関わりはずっと続いていく。
その中で必要なのは、強さだけではない。
やさしさや、想像力や、相手を受け止めようとする姿勢だと思う。
愛情を注ぐというのは、甘やかすことではなく、相手をひとりの存在として大事に扱うこと。
そして、相手が前を向けるように関わり続けることなんじゃないかと思う。
今回の時間は、子どもたちに何かを届けに行ったつもりで、自分自身がたくさんのことを受け取った時間でもあった。
バスケットボールができること。
スポーツがつくれるつながり。
そして、人と人が関わることの力。
それを、あらためて強く感じた一日だった。
ノアーズ・ガーデンでの時間を通して学ばせてもらったことを、これからの指導や、自分自身の人との関わり方にも生かしていきたい。
目の前の子どもたちに、技術だけでなく、安心や希望やあたたかさも届けられるように。
そして、自分もまた、愛情を持って人と関わり続けられる人でありたいと思う。
また機会をいただけるのであれば、ぜひ伺わせていただき、スポーツやコミュニケーションを通して子どもたちと関われる時間を、これからも大切にしていきたいと思います。


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